26歳出遅れ既卒が10年で年収300万から年収1000万まで伸ばした話

平凡文系サラリーマンが年収を効率よく上昇させていった実体験だったり、転職・昇進によるキャリア形成について語ったりしてます。

色んな職種について知ろう:サプライチェーン・物流系職種について

日がまた空いてしまいましたが今度はサプライチェーンということで、あまり馴染みのない単語かもしれませんが、この職種は営業系の方よりもどちらかというと事務職、一般職の方のステップアップとして相性のよいものとなります。特に営業事務などで営業のとってきた案件や発注を処理する立ち位置の方、カスタマーサポートの一環で商品の手配を行ったりしている方から次年収を上げるためのステップとしては非常にふさわしい職種です。

 

ざっくりまとめると

・倉庫、物流、生産管理、購買調達、などモノの流れ、量、納期をコントロールするエキスパート

・営業事務やカスタマーサポートなどの職種からの転じやすい

外資系でも英語力があまり必要でない場合も多い

・年収はかなり開きがあり、200万から上は1500万までになり、これまで紹介してきた職種より若干低い。外資系で上を望むなら英語力必須、これ以上の年収を目指すならサプライチェーン+別部門のマネジメント領域を広げる必要あり。

 

 

細かい職種を見ていきましょう

 

発注管理

ほぼ営業事務に近い仕事です。営業が取ってきたお客様から来た注文を受け、納期を確認しながら在庫切れの確認、業者発注が必要なら発注業務など、お客様にモノを届けるまでの一連の処理が発生します。納単純平均な業務外に思えるかもしれませんが納期、在庫、発注から発送、着荷がいつかなど、サプライチェーン職種の入口の職種としては申し分ない幅広い業務をこなします。単純事務作業かと思われがちですが意外と能力の差が業績にでる職種ですし、場面によっては社外の色んな方と関わり交渉する職種なので対人コミュニケーションも重要となります。

 

在庫管理・倉庫管理

モノがなくて売れない、という状態は経営的に大きな機会損失リスクと捉えられることが多く、非常に重要な立場となります。現在庫がいくつあり、販売状況からどのくらい月末まで減りそうか、次回の入庫はいつで数量はどのくらいか、それに応じて追加発注は必要か、納期は大丈夫か、在庫切れリスクはどのくらいありそうかというところまで見ていきます。また逆に在庫が余っている場合、それもまた倉庫代、保管代、賞味期限があるような食品であれば破棄コストなど非常にリスクが高いとされる為、在庫を売り切るために営業に価格を下げて売ってもらうよう掛け合ったりもします。ド〇キで格安の商品が山積みになっているのはこういった事情があります。四半期、年度ごとの商品や部材の棚卸(実在庫がいくつ残っているか実数をカウントする作業)もこの部門と経理部門で行うことが多いです。

 

物流

在庫管理の流れの一つとも言えますが、主にモノの流れ部分を専門的に担当します。物流会社、倉庫会社の選定、納期を基準に配送のスケジューリングと手配、海外からの輸入あるいは海外への輸出だとここに通関手続きも加わります。遅れが発生する、誤発注などもよくある話なのでそこから納期までどうリカバリーするかも重要な役割となります。営業や製造部門から「いったいいつ入るんだ!」というプレッシャーを受けやすい部門でもありますが、逼迫した納期や誤発注などにうまく対応して事なきを得ることができると非常に感謝される部門でもあります。

 

直接材購買・調達

所謂「仕入れ」の部門となります。製造業であれは材料、部材、部品など販売する製品そのものを構成する材料の購買です。事業戦略から導き出される販売計画、それに基づいた生産計画、それに見合う在庫計画を理解し盛り込んだ上で取引先選定、価格交渉、契約処理など、かなり交渉能力、折衝力がもとめられます。サプライチェーン部門よりも生産部門や、独立部門として機能しているケースも多いです。

 

間接材購買・調達

販売する使用頻度そのものの仕入れや、商品を構成する材料、部品の調達ではなく、直接的に生産や販売に寄与しない物品・サービスの購入を行います。細かいところでいうと事務所の文房具、オフィス機器、パソコンなど、場合によっては福利厚生サービスなどの購入検討、業者選定、必要に応じて入札を行い最終的に発注します。直接販売や製造に関わらないものすべてなので扱うものが多岐に渡ります。ある程度担当部門(例えば新しいシステムをIT部門が導入したい、などの専門的な知識が購入の意思決定に必要なもの)で選定をし間接購買部門が最終承認、発注するケースも多いです。

 

こんなところでしょうか、私自身サプライチェーンの経験は少ないのですが、販売計画から当月、次月の販売予測を行う上で勢いのある製品は何で、その製品の在庫状況はどうで、時期入荷はいつでそれらが販売予測にどう影響するかを可視化し、サプライチェーン部門に業務の優先順位を会社として変えてもらうという仕事をする中でかなり関わりを持っていた部署で、某外資メーカーで有形商材を扱うようになって初めて関わりを持つ部門でしたので大変思い入れが深いですし、奥の深い職種です。私の妻が実は発注管理から在庫チェック、購買時の値切り交渉から納期確認と最終的な納品確認までやるサプライチェーン系の仕事をしているのでリアルなエピソードも今後ご紹介できるかと思います。

 

それではまた!そろそろ自分の転職エピソードなんかもご紹介しないと体験型ブログとしてはあまり意味がないのでそちらに舵をとっていこうかなと思います!もちろん他にも紹介すべき職種はあるのですが、法務やITなど、専門的な領域になってくるので、そちらを目指される方は恐らく他にいくらでもいい情報があるかと思います。あくまで私のような文系凡人がどのようにステップアップ、サイドステップをしていくか、をこれからも主題にしていきたいと思います。

 

えぬ