26歳出遅れ既卒が10年で年収300万から年収1000万まで伸ばした話

平凡文系サラリーマンが年収を効率よく上昇させていった実体験だったり、転職・昇進によるキャリア形成について語ったりしてます。

業界移動を伴う転職に関して

業界移動するメリット→年収ブーストとリスクヘッジ

収益構造、商習慣、文化などから業界によって年収の差は非常に大きいです。どの業界が高くて低くて、という話は年収情報をまとめているサイトがいくつもありますので割愛しますが、同じ仕事をしていてももらえる年収が業界によって異なる以上、年収最大化を求めるのであれば業界を移動する必要も出てくるかと思います。


若干ブログの趣旨とはそれますが激務度の高い業界とそうでない業界というのもありますので、ライフステージによってそれらを調整したい場合にも有効です。

 


また、業界移動をしないデメリットとして、その業界全体の業績が悪くなってしまった、技術的革新により業界そのものが無くなってしまったというようなケースだと年収向上はおろか、職を持つことすら難しくなってしまう可能性があります。またその際にその業界や会社にしがみつくという行為は激しいストレスを伴い、精神的な負担は多大なものとなります。


業界移動するデメリット

終身雇用が文化的に根強い日本では「長く続けること」に対する美徳感も強いようです。業界を移動するということは移動した瞬間は「新参者」であり、職種によっては古参プレイヤーになめられてしまうリスクもあります。また、その新業界に関しては当然「1から学び直し」です。またあまりにも業界を横断しまくっていると職種によってはなんの専門性もないのでは?と未だに思われてしまう可能性もあります。


それでも業界移動する理由

年収上昇やリスクヘッジだけでなく、業界を移動していると実に「ある程度のことを理解する上では1年もあれば可能」となってきます。また、業界の理解度を効率よく上げていく知恵もついてきます。(収益構造はなにか、主要顧客は誰か、どういた商習慣があるか、バリューチェーンはどのようか、最終消費者は誰か、等)


業界移動しやすい職種

これは職種によって非常に大きな差があります。まずどの企業でも必要な人事、総務、経理、ITなどのバックオフィス業務は業界を移動したとしてもコア業務(人事であれば採用、研修、労務、給与、報酬、人材・組織開発等)が大きく変わらないという点が挙げられます。その反面、業界専門職、営業等は業界独自の商習慣、やり方、業界独特の業務内容に紐付いてしまうため、業界外への移動がしにくくなります。

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職種別業界横断しやすさマップ


大多数の文系サラリーマンが営業でスタートする以上、これじゃあ結局動けないじゃん!となりますが、これがもう営業一筋、この業界一筋20年クラスになってくるとその通りなのですが、30代半ばくらいまではなんとかなります。なんとかなるって言う言い方もざっくりしてますが、30代半ばくらいであれば組織に対する柔軟性もそうですが、まだまだ手を動かして仕事をしている段階(マネージャーを管理するような立場で現場からはかなり距離感のある状態ではないということ)の方も多いため、他業界で手を動かす現場よりの仕事をすることにも入りやすいということが言えます。


年齢が上がってからの業界移動はたしかに難易度が上がります。可能性としては非常にハイレベルなポジションで比較的親しい業界への移動というのが考えられます。例えば取締役レベルまで行くとそこからの横の繋がりや、エグゼクティブサーチの網にもかかるようになるので実は転職の選択肢は広がります。


業界移動を転職の選択肢に入れるべき状態とは

業界平均年収が自分の理想年収よりも著しく低く、現状のまま続けても到底届かない

・今いる業界に於いて指折りのエキスパートになりたいというわけではない
・自分の職種は他業種に移動することでスキルアップにつながると考えられる=自分の職種は今の業界だけの経験だと人材市場トータルで見たときに弱いと感じる
・自身の業界・職種だけで今後も食べていけるか微妙な状況で、このまま続けて後戻りできなくなるリスクが怖い

 

 

といったところが挙げられます。特に3つ目は重要で、私も営業分析・企画の仕事をしていた際に候補者→紹介会社→紹介先企業という非常にシンプルなビジネスモデルで見なければならないビジネスの変数、KPIと、外資メーカーに行った際に生産→物流→倉庫→法人施策→店頭→最終消費者への実売という非常にバリューチェーンが長く、扱う変数が多い業界に入れたことは自分のスキルの広がりに繋がりました。

 

まだまだ長く続けることに対する美徳感が強い世の中ですが、自分のスキルの幅を上げるにはとても良い方法です。毎回予告とは違う記事書いてますが、次回は「営業からの他業種、他職種への転職ステップ」をシリーズものとして何本か書ければと思います。

 

えぬ