26歳出遅れ既卒が10年で年収300万から年収1000万まで伸ばした話

平凡文系サラリーマンが年収を効率よく上昇させていった実体験だったり、転職・昇進によるキャリア形成について語ったりしてます。

自分のキャリア振り返り②:大卒直後、大手日系メーカー前編(年収300万弱)

皆様台風一過の日本、ご無事だったでしょうか。さて、こちらのブログはいよいよ本格的に体験談っぽくなってきました。まずは大卒新卒入社から退職までを回想、解説してみます。

 

採用面接から内定、本配属編

ときはリーマンショック後の景気の底から求人が戻ってきた頃でした。ただまだ新卒採用を絞る会社も多く、「一番きつい氷河期やリーマン直後」ほどではないですが「そこそこ内定とるのは大変」という感じでした。当時商学部経営学科で勉強していたこともあり、コンサルなんかに入れたら一番いいかな~と不相応なことをなんとなく思ってまして、外資日系問わずコンサル系はかなり応募しましたが、数社一次面接に通るのみであとは軒並みエントリーシートで落ちてました。

 

 

コンサルの持ち駒がなくなって、さてどうしたものかと次は流行りのネットメディア系企業を受け始め、面接は入るものの内定には至らず。最終的にはベンチャー系の新卒採用支援をしている企業に面談に行きモバイルベンチャー系を受けつつ、日系大手の企業も受けまくってました。

 

一言でいうとまったく軸がない状況でして、今振り返ると致し方ない部分もあれどあまりにも考えなしにいろんな企業を受けており、エントリーシートや面接で語れることも薄かったのだろうなと思っています。コンサルはなんとなく意識していたとは言え、正直激務だしどうかな…仮にも第一志望業界なんて甘い考えももちながら受けていたので見透かされていたのかと思います。

 

そんなこんなで最後、自分で探してきた弱小コンサルベンチャー、人材紹介会社経由で中堅モバイルベンチャー、日系メーカー大手が最終まで残りました。最初に内定が出たのが日系大手で、そこそこのネームバリューもあり飛びつきました。それまでは「大手よりベンチャーのほうがやれることも幅広くて成長できる!」などとベンチャー新卒採用支援のアドバイザーの言葉を真に受けまくっていた割には、剛健実質な日系大手メーカーに即決めるという中身のなさです 笑

 

兎に角、当時の情勢と自分の就活の進め方を鑑みるとまぁほぼ運で内定がでたようなモノでした。

また別記事で新卒面接やエントリーシート対策なんかも少し語ってみたく思います。

 

というわけで内定承諾後、そもそも経理職での採用とはじめから決まっていたので、正直ずぼらで細かい作業が苦手な自分(小学校は6年間ずっと連絡帳や成績帳に「忘れ物を少なくしましょう」と毎回書かれてるようなヤツでした。)が経理なんて大丈夫か…という一抹の不安もありましたが、まぁ大手やしじっくり育ててくれるやろ!くらいの受け身で甘い考えを持っていました。正直うちの親ですら「アンタみたいなのが経理で大丈夫?」と言われるくらいでした。

 

内定後は企業ブランドのこともありなんとなく鼻高々で「この不況の中で出遅れ新卒なのに結構イケてるんじゃないか」とか「生涯年収とか、30代でどのくらいもらえるんだろうか?」なんてのを年収まとめているサイトで見ながら「なんか商社とか銀行より低いけど、これはきっと高卒の製造ライン組がたくさんいるからだよな、多分大卒総合職は所謂銀行とか商社とかと変わんないくらいだよな」となんとなく自分の就職に対しての正当化なんかもしてました。笑

 

そしていよいよ入社後、「自分は26歳の出遅れ新卒やからなめられてもあかん、新卒研修で同期を引っ張るくらいの存在感がなければ!」という謎のモチベーションが高まり、同期の飲み会の幹事や研修の手伝いや発表など率先してやってました。はたから見るとキャラでもないのに無理やりリーダーシップを取ろうとしてる「ザ・社会人デビュー」という正直半分イタいくらいのヤツでしたが、周りの同期の皆さんが非常に大人で、そんな私でも受け入れてくれました。笑 今でも付き合いのある同期は居ます。

 

研修が終わり、なんとなく同期の中でも存在感が出せた!と勝手に思い根拠のないな自信がついていたのですが、その後は工場研修が待ち構えておりました。現場に入って製造ラインの仕事を実際に数ヶ月行うのですが、これも「やはり経理という裏方の仕事でやっていく上で製造のことをわかっておらねばいかん!ここでもしっかり結果を残そう」無駄に長時間働いてみたり、積極的にあちこちに顔を出したりと、存在感をアピールしていましたが、別にそれで目立てたという印象は今思い返してみるとありません 笑

 

さて、そもそも経理配属なわけですが、職種紹介のところでも話題に出していましたが、経理という仕事は会計基準に則って仕事をするので、国の基準の知識があるという認定証となる「資格」が重要ということを話しました。当然周りの経理系新卒はそもそも会計専攻だったり、簿記を持っていたり、それらの勉強をしていたりと、資格を意識した動きをしていました。それに対し私はそこに全く興味が持てず、「別に簿記持ってない課長もいるし大丈夫やろ!」くらいに思っていました。

 

工場研修が終わりいよいよ経理配属…その配属になる前に製造の現場で一緒に寮にすんでいたおっちゃんに言われた一言が今でも忘れられません

 

「そうか来週から本配属か…まぁ色々転勤とかもあって大変だろうけど、これからあと40年働く会社なんだからしっかりと頑張ってな」

 

40年という数字は当時漠然と私の中に重くのしかかりました。今から40年て途方も無いな…でも有名企業だし、当然40年勤め上げる気で自分も入ってきたもんな…終身雇用は崩壊するなんていうけど、実質大卒正社員は守られてるなんて話も聞くし、勤め上げるのがそりゃ一番いいことなんだろな…でも40年ってなんか重いな…

 

と、この言葉がかなり引っかかってしまいました。そこから40年どころか、10ヶ月でやめてしまうわけですが 笑

 

さて、長くなってしまったので経理配属編は次回に。自分がとんでもなく仕事のできない人間ということを思い知らされ、逃げるように転職するまでをお伝えします。

 

それではまた!

 

えぬ