26歳出遅れ既卒が10年で年収300万から年収1000万まで伸ばした話

平凡文系サラリーマンが年収を効率よく上昇させていった実体験だったり、転職・昇進によるキャリア形成について語ったりしてます。

色んな職種について知ろう:経理財務系職種について

前回に続き、職種の紹介記事です。自分自信経理業務は経験があるのですが年数も短くまったくもって優秀な社員でもなかったのでお恥ずかしながら語れることは非常に少ないですが、理解している範囲で書き連ねられればと思います。

 

経理業務ざっくりと

・とにかく資格が活きる:決算や監査等会計基準や法律に基づいて業務が行われるため、それらのエキスパート認定とも言える資格は非常に強力

経理マンでもコミュニケーション能力は必須です。特にFP&Aなどはビジネス部門と密接にコミュニケーションを取る必要があります

・緻密さは間違いなく求められる:特に経理全般に言えることですが、小さなミスの影響が大きな業務なので、細かさ、緻密さは非常に重要なポイントになってきます

・向き不向きはかなり出る職種ですが、経営の根幹である損益の見方を早く理解できる職種ですので、将来的なキャリアアップをしていきたいのであれば経験しておくべき職種でもあります

・給与水準は高く、経理トップで2000万、CFO職では3000万くらいまである

 



経理

業務の幅は非常に広く、最も資格が活きてくる職種となります。会社が「どのようにお金を作って、お金を作ったか」という実績をまとめていくのがメインのお仕事となります。

 

・各種経理処理、伝票処理

・買掛、売掛の突合

・支払い処理、請求処理

損益計算書の作成

 

全ての業務が「会計基準」に則って行われるため、それらをベースにした各種資格(簿記、会計士等)はかなり直接的に活かすことが出来ます。

 

財務

会社の戦略から導き出される損益計画、資金計画を達成する上でどのような損益構造で実行していくのかを計画します。経理の仕事が「実績」に比重が大きいのに対し「財務」では「計画」が業務の中心になります。

 

・損益見込みの作成(予測)

・予測と実績の差異分析(なぜ予算から上振れしたのか、未達になったのか損益計算書から読み取る)

・上層部へのレポーティング(損益分岐点、原価、差異分析等)

・資金計画の作成

・年間損益計画の作成



税務

税のエキスパートであり、如何に社として支払う税金を方に遵守した形で最小化できるかを大きなミッションとしています。法律に関わる業務が大きく、税理士のような資格は当然活きてきます。

 

・各種税金の計算(法人税、事業者税、消費税、その他業界特有の税金等)

・税金の申告業務

・節税する上でのアクション策定(法人の体系、損益の認識方法、コスト構造の解釈の設計等)

 

特に「移転価格」と呼ばれる業務は国際的な会社では重要な役割を占めており、国をまたぐ仕事になるため非常に奥の深い業務となります。移転価格というのは簡単に言うと「税率の低い地域で利益を認識し、税率の高い地域でできる限り損がでるようなコスト構造を意図的に設計し自社の税引き後利益を最大化した場合、税率の高い地域の税制によっては罰則の対象となる」



FP&A

ココ10年で良く見られるポジションで、主に外資系でよく使われます。財務業務の一環のような仕事なのですが、よりビジネスの現場に近い部門(営業やマーケティング)に寄り添った立ち位置で、会計的な知識は必要としながらも、どちらかというと現場のビジネスセンスも同等かそれ以上に必要な部門となります。

 

・営業やマーケティングが行う施策のコストと予測される効果をベースに損益への影響を把握し、施策の最終的な承認を行う

・現状の損益予測から目標達成が危うい際にどのようなアクションが可能かビジネス部門に持ちかけ、共にアクションプランを作っていく

・最終的な月次、Q次、年次の損益予測の報告

 

営業からの異動ではこの部門が最も適していると言えます。経理的なセンスや知識はある程度必要ですが、それ以上にビジネスの現場で現実的に何が起きているのかを理解していることはFP&Aの業務遂行上非常に重要であるため非常に重宝されますが、大抵の場合営業やマーケからの希望者が出るような職種でもないのが事実です。

 

監査

社内の会計処理や会社のお金を使うアクションの承認プロセスがその国の会計基準、あるいは国際会計基準と社内ポリシーに照らし合わせて妥当であるかをチェックする部門になります。監査法人出身者が事業会社に移る際にこういった職種に入ることも多いです。

 

・社としてのコンプライアンス基準の策定

・四半期、年次での内部監査業務

・監査報告書の作成、提出

・監査結果指摘事項等があった部門に関してはその後の改善状況の確認

 

エンロン社のスキャンダルから国内でもカネボウ東芝の事件もあり「会計粉飾」に対する意識は高まっており、分野としてのニーズは伸びていますが、法的な専門知識やそれをベースにした各種資格保持者や監査法人出身者は圧倒的に有利な職種です。業務が電子化されていっている関係もあり、情報セキュリティやコンピューターフォレンジック業務(フォレンジック=鑑識というような意味。所謂不正があった際にその証拠を抑える業務)が加わってくると非常に人材としては大変大きな強みを持つことになります。

 

ざっとこんなところでしょうか。財務や税務の仕事に関する内容は正直自分でも薄いと思いますが、なんとなくイメージが湧けば幸いかなと思っております。

 

それでは皆様、すばらしい月曜日をお過ごしください!

 

えぬ