26歳出遅れ既卒が10年で年収300万から年収1000万まで伸ばした話

平凡文系サラリーマンが年収を効率よく上昇させていった実体験だったり、転職・昇進によるキャリア形成について語ったりしてます。

営業職から異業種、異職種へ1:まず自分はどういう営業なのか知ろう

文系職種であればまずは営業、という企業もサイズを問わず多いように思います。巷では営業は潰しが効かない、というような声や他業種への転職がしにくい、といった言葉も耳にします。実際にはもちろんどういった業界、商流の営業かによってかなり変わって来ますが、顧客の市場がどのような形になっているかは非常に大きなファクターです。例えば下記のような分類をすると特徴が浮き上がってきます。

 


対個人営業
完全競争市場での法人営業(同じサイズ感の顧客が無数に居て市場を形成している)
寡占市場での法人営業(数の少ないプレイヤーで市場の大部分を占めている)
独占・複占市場での法人営業(1~2社で市場の大部分を占めている)
卸、代理店、ホールセール営業

 

細かく解説していきましょう

対個人営業
例:販売員、個人向け証券・保険営業、不動産等

最もお客さんの数が多く、お客さん一人あたりの購買力も小さく、リピートをするためにお客さんのメンテナンスを行う必要性が低いか、そもそもリピート率が低い場合も多いです。商材も売り切ってしまうタイプの物も多いです。より多くのお客さんに営業を仕掛ける必要があるため、一人ひとりのお客さんと関係性を築くことの重要性は低いのですが例外もあり、例えば百貨店の外商担当は個人とは言え数少ない富裕層のパイの取り合いとメンテナンスであるため、寡占市場のアカウントマネジメントに近いスキルが要求されます。

 

完全競争市場での法人営業
例:人材紹介、一般法人向けITソリューション営業、法人レジャー営業等

完全競争市場とは市場を独占しかねないレベル感のプレイヤーが居るわけではなく、多くのプレイヤーが競争しあっている状態を指します。非常にお客さんの数が多く、対個人営業と似ている部分も多いですが、あくまで対法人であることと、個人営業に於いてはその個人が購入の意思決定を持っていますが、対法人の場合意思決定者ときちんと関係性を築けるかによって商談の成功の可否も変わってくる可能性が高いです。

 

寡占市場での法人営業
例:対家電量販店営業、対自動車メーカー営業、対スーパーゼネコン営業等

主要プレイヤーが5~10社程度の業界であるため、如何にそれらの顧客企業から継続してビジネスを引き出すかという、本格的なアカウトマネジメント能力が求められます。一件あたりの単価も非常に高く、アカウント深耕は少なくとも数年はかかり、業界によっては年功序列なども厳しく、息の長い営業活動となります。年収を上げていく上では顧客のキーマンとの関係構築はマストて、より属人的な営業となります。

 

独占・複占市場での法人営業
例:対自治体、対政府等

常に同じお客さんと対峙することになり、また一つのお客さんに対し複数の営業がつくことがほとんどです。ひたすらリピートビジネスを引き出すのが営業の中心の仕事となり、ウェットなコミュニケーションも最も求められる。年功序列、社歴による序列も強い傾向があり、キャリアアップは長期戦となることが多いです。

 

同じ卸、代理店、ホールセール営業
3の寡占市場の営業に基本的には似ているが寄りB2B色が強いため、最終消費者までの距離が長いです。故にお客さんである卸・代理店の営業能力、キャパを把握することと、如何に彼らを動かし、その後に控える例えば小売店最終消費者まで商品を届けるかが、緻密なプランニング能力も求められます。

 

お客さんの数が多い業種ではより営業の行動力、活動力がまずはモノを言いがちで、ガチ勝ちのノルマやKPIで管理されがちな一方、よりアカウントマネジメント型の営業だと関係性を狭く(とはいえ担当している企業の中では顔が広く)深くすることと、提案力と長期的なプランニングが能力として求められます。

 

図式にするとこんな感じになりますね 

 

基本的には若いうちはより個人や小さい法人等のを担当し、後々大きな企業を担当していくかと思いますが、業界によっては個人営業のみ!というところもありますし、その逆もあります。まず自分はどれに該当していて、次のステップとしてどんな営業がしたいか考え、今の会社に残るのか、同業界での転職をするのか、はたまた他業種への転職をするのか、はたまた営業から他職種へ移りたいのかを考えていただくのが良いかと思います。



それてば皆様、Happy Friday!!