26歳出遅れ既卒が10年で年収300万から年収1000万まで伸ばした話

平凡文系サラリーマンが年収を効率よく上昇させていった実体験だったり、転職・昇進によるキャリア形成について語ったりしてます。

自分のキャリア振り返り④:大卒直後、大手日系メーカー後編(年収300万弱)

すっかり長くなってしまいましたが後編となりました。

 

さて、一年目にして使えないうえに部門長を飛ばして人事にあれこれ言い始めるという悪手をだしてしまったおかげで経理課としても使いづらい社員が出来上がり、すでに干されるという残念なことになってしまっているわけですが。ここでいよいよ転職を検討し始めます。

 

ここで「こらえて3年経理で結果残すなりしてそこから転属考えればいい!」というとこにならないのが私らしいところです。昔から堪え性がありません。笑

 

とりあえず手始めに転職サイトに登録し始めるわけですが、とりあえず次は外資とかそういう社風が自由なところがいいだろう!と漠然とスタートし、まずはキャリアクロスという語学を活かせる、外資系案件の多いサイトに登録し、履歴書を登録しました。

 

当然ながら来る案件は経理財務系の案件ばかりですが、自分としてはそこから脱却したいばかりでして、ここもなんとなく「華やかなマーケティング・広報系」「人と関われてキャリアデザインなんかもアドバイスできそうな人事系」「新卒の時に志望していたコンサル系の第二新卒枠」というまぁ薄っぺらい動機でかたっぱしから応募を始めました。何件応募したかすでにキャリアクロスにも残念ながら履歴が残ってないのですが、50件くらいは応募したかと思います。(当時のキャリアクロスのインターフェイスもよくて、かなり気軽に応募できるようなサイトの作りになっていました。)

 

当然マーケの仕事は経験がないことからもまったく反応なし、コンサル系は新卒の時と同じくあやしい中小ベンチャー系のところばかり、人事系は当然こちらも経験がないため反応なし。応募をガンガン開始し始めて数週間「年齢も上だし、転職市場でも正直ひっかからないのが正直自分のレベルか…」と社内で干され気味なこともありかなり自信を失ってしまいました。

 

新卒で入社して一年が過ぎようとしている頃、来期は干されているとは言え経理課も人が足りていない状況でしかたなしに業務を私に追加で振るような計画でも出てきました。情けないことにそういったストレスと「またこのルーティンを今度は12か月続けるのか…」という徒労感、そこに本配属になったときの先輩社員の「これから40年間働く会社だから」という言葉がのしかかり、もともとひ弱なメンタルが耐えきれなくなり、次の仕事も決まらぬまま「退職」の相談を上司にしました。

 

上司としては正直使いづらい相手だったので正直やめてくれてありがたいくらいに思われていたとは思いますが、「とはいえちょっと考えろ」ということで1-2週間ほど再考する時間をもらったのですが、気持ち的にはもう固まってしまっており、3月に「退職します。次は決まってないので引き継ぎは時間とれます」と言ってしまいました。転職市場に於いて「次のポジションを見つける前に退職」は自分の交渉力を圧倒的にさげることになるので厳禁とされてますが、そんなことも知らず退職届を出してしまいました。ただ不幸中の幸いとして、退職することが前提なので面接などで半休も取りやすいのと、新たな仕事が自分に振られることはなくなったという点はありました。

 

さて、退職届もだしてしまい背水の陣となりましたが、手持ちの面接案件もロクにない状態でスカウトメールが来ました。それは某英国系人材紹介会社の案件で、人材紹介の仕事をしてみないか?というものでした、正直案件に飢えていたのと、人事系じゃん!ということで早速都内のオフィスまで詳しい話を聞きに行きました。

 

ここで人材紹介の仕事の内容を聞き、一番魅力的に感じたのが「リスクもあるけど自分のやったことがダイレクトな結果に見えて、お金にもつながる」といった点です。この辺りは次の人材紹介編でも詳しく触れますが、クライアントの採用案件を理解し、候補者を探し推薦、内定をもらうという流れは人事やキャリアアアドバイジング的な仕事でもあるなと感じ、一気に興味レベルが上がりました。

浅はかといえば浅はかですが、ここで一気に人材紹介業の案件に応募しまくり、外資日系含め3社面接が入りました。正直履歴書は経理の人間なので書類が通ったのは運だったかなと思います。

 

面接はどの企業も対人コミュニケーションを求められたように感じます。例えば

「今からオフィス内にいる偉い人に模擬ヘッドハンティングの電話してみて」とか

「自分の通った大学とそれよりも上のランクの大学を比べて、自分の大学を私に勧めてみて」

という交渉系の設問も多かったです。この辺りはまた別記事でと思いますが、なんとか一社から内定をいただき、もう一社は最終面接まで進んできました。

 

どちらも同じようなポジションでしたが、スペック的には

 

A社:人材紹介コンサルタント、法務チームの立ち上げメンバー、月収ベース37.5万円

B社:人材紹介コンサル見習い、契約、派遣採用チームのアシスタント、月収ベース30万

 

まず驚きだったのが、月収がいきなり30万円ラインだということ。いまの日系大手でも、月収で20万ちょい、確かに寮費や社員食堂など破格の値段で利用できるので実質的には30万くらいの給与に相当していたかとは思いましたが、消極的な転職で年収も今と同等が関の山だろうと思っていたのが額面で30万というのは非常に驚きでした。

 

さて、上記2社を比べるとA社のほうが内容も年収はよかったのですが、ここで自分は怖気づき「全く経験のない仕事の上に立ち上げメンバー、しかも法務って堅そう…」それに比べB社は月収は劣るものの今の日系の企業より高く、見習いからスタートなので無理もすくないかなと考え、最終的にB社に決めました。

 

さて、長くなってしまったのでこの辺りで一回終わりにします。次はこの転職の振り返り編です。

 

えぬ