26歳出遅れ既卒が10年で年収300万から年収1000万まで伸ばした話

平凡文系サラリーマンが年収を効率よく上昇させていった実体験だったり、転職・昇進によるキャリア形成について語ったりしてます。

自分のキャリア振り返り③:大卒直後、大手日系メーカー中編(年収300万弱)

というわけで経理本配属編です。ここは今思い返しても色々思い知らされたところです。いろいろ書いていたらまたも長くなってしまいましたので3本に分けることしました。というわけで中編です。まずは自分に与えられた業務の内容をご紹介します。

 

 

業務その1:固定資産管理

まず経理配属になってから、経理部門の伝統として固定資産の管理(製造に必要な製造設備や倉庫、建屋、土地など)をメインでやることになりました。ここでは購入された固定資産が稼働する(=検収される)タイミングを現場に聞いてその月で固定資産に振替て償却をスタートさせたり、不要になった固定資産の売却、廃棄(除却)処理を行うためあちこち承認をもらいにいって最終的な伝票処理をおこなったり、四半期に一度行う固定資産の棚卸し(どこにいくつ固定資産が帳簿上はあるはずで、それの実質調査)もやってました。比較的単純な仕事なので内容的にもそんなに難易度が高くなく、この仕事はそれとなくこなしていたと思います。

 

業務その2:決算処理

固定資産周りが中心になりますが、毎月の決算までに処理されていった大量の伝票のうち、本来どの部門のどの費目に紐づくコストなのかを会計基準に従い処理していく業務です。ひたすら書類と承認ハンコと伝票作成処理です。最初はなにもわからずひたすら言われた通りにやりつつ、とにかく作業だけをしてました。きちんと簿記の勉強しながら業務にあたっていた同期や他の若手社員は仕事に意味をきちんと見出せていたと思います。内容が理解できていないからミスも多く、本当に基本的な起票ミスも連発してました。

 

業務その3:損益見込み作成

自分が配属された事業部の1部門(製品群)の毎月の損益見込みの作成というのをやっていたのですが、これも正直何をやっていたのかが理解できていませんでした。通常であれば対予算で単月どこまで行くのか、販売が下回る場合にコスト削減、あるいはコストの翌月以降転嫁でどこまで単月の利益を予算に近づけるか、というのを加味した上で見込みを作り、上に報告するんだと思います。しかし自分の担当していた製品群は所謂主力製品でもなかったので上層部の興味も薄く、本当に適当に書く費目をいじってそれっぽく見込みを作るなんの付加価値もないことをしていました。

 

業務その4:原価計算

いまだにこれは何をやっていたのかわからないのですが、あっているのか間違っているのかもわからずひたすらPCの黒画面にキーを打ち込み、出てきた伝票に承認の印をもらうというものでした。決算にもこの情報が使われていたようですが正直本当に何をやっていたのか、原価計算という名前の業務内容だということ以外何もわからないレベルでした。

 

そんなレベル感で、当然先輩も上司も「え、最初の印象と違って思ってたより使えない…ミス連発は多いけどまぁ新人ならありえるけど、そもそも業務内容理解してないんじゃないか?」という感じで距離を置いていかれました。幸い同期とは仲良かったのでそこには救われていました。

 

さて、そんなこんなで数ヶ月が過ぎ、出来ないなりにもルーティンワークなので何ヶ月か繰り返せばなんとなく自分の中でも業務内容が理解できてくるだろうと思いきや、半年たっても入社当初と何も変わらず、上司先輩も若干見切りをつけ始められてしまった中で自分の中で行き詰まり感を覚えてしまいました。

 

普通はここなら「とは言えようやく入れた大手、せめて石の上にも三年の気持ちでがんばらねば」とすべきというか、考えられる方が多いのでしょうが、こともあろうに私は仕事ができないことの原因を「やっぱり思っていたけど経理職は自分には合わない」というように結論付けてしまいました。確かに性格的に、業務内容的に今思いかえっても合ってないのは事実ですが、そこから考え方が「じゃあ早く経理じゃなくてなんか違う仕事に転属させてもらおう!」というようにシフトしていきました。なかなか短絡的思考です。笑

 

このタイミングで本配属8か月が過ぎたころ、もはや経理課内でも空気状態というか、とりあえず必要最小限の仕事をミスがそんなに起きない範囲でやらせておけ、みたいな感じになり、正直業務そんなに振られなくなり、いわゆる一年目にして「社内ニートな干され社員」が完成しつつありました。笑 自分ももう経理として頑張るモチベもなく、くすぶりながら日々を過ごしていたのですが、ある日突然思い立って、本社人事に「自分は経理に向いていない、転属したい」とこともあろうに直談判のメールを送ってしまいました。割とすぐ返信があり驚いたのですが、ひとまず本社人事まで来いと言われ面談に行きました。

 

そこで現状の自分、ミスが多い、モチベが低い、正直干され気味というようなことも伝えました。人事としては、経理職として素質を見出して採用していることもあり、そこを三年も経たず「向いてないんです」と言ってくる新人というのが珍しかったようです。いったん話だけ聞いてもらい終わりましたが、そのあともう一度人事と面談となり、そこでは自分のエントリーシートや面接のログをみせられ「どう考えても経理志望していたはずだしそのつもりで採用している、それで少なくとも三年は頑張るのが筋では?とりあえず1年も経ってない状況で判断するのはいくらなんでも早い」と言われ現時点で転属等は受け入れ先もないし出来ないから様子を見てほしいといわれました。

 

その後、私が直接人事に相談しにいったことが経理課にも伝わり、当時の経理課長に「自分を飛ばしていきなり本社人事ってどういうこと?なんか大事になってるんだけど?」みたいなことを言われてしまい、経理課の中ではさらに人間関係が気まずくなり、いよいよ居づらくなってきました。

 

長くなってしまいました。次でいよいよ退職・転職編です。

 

それではまた!

 

えぬ