26歳出遅れ既卒が10年で年収300万から年収1000万まで伸ばした話

平凡文系サラリーマンが年収を効率よく上昇させていった実体験だったり、転職・昇進によるキャリア形成について語ったりしてます。

あの時転職してなかったら年収はどうなっていたか

この記事をざっくりまとめると:

・転職せず働き続けた場合、どれだけ良く見積もっても想定年収は650〜880万止まり

・自分の市場価値、業界の給与水準、その企業や業界の成長性を理解して転職すること

・業界横断転職をうまく行い市場価値を高めよう

えぬです。皆様お疲れさまです。まずいろいろな記事をアップしていく前に、自分が転職しなかったら年収やキャリアはどうなっていただろうか、ということを書いていこうと思います。

人間自分の過去の選択肢を正しいと思い込みがちな部分もありますし冷静に書かねばとは思いますので、できる限り客観的な情報をベースに想定してみようと思います。

 


その1:もし二社目(大卒直後)の大手日系メーカーに残っていたら…

入社が2010年なので9年目、年収ラボやら年収.jpの情報によると35~39歳時点での年収が640~750万くらいのようです。


正直全く仕事のできないヤツでしたので、そのレッテルをよほどの根性や能力を以て剥がさない限り、750万ということはないかと思います。おそらくは同年齢層の下層ゾーンである650万程度がギリギリなラインだったのではないでしょうか。


キャリアとしては、経理で入社をしたのですが注意欠陥気味な自分に合うはずもなく、また仕事の内容も1年経っても全く理解出来ていなかったため、恐らく3年目でどこかに配置転換希望を出していたでしょうね。だいたい4-5年目で一回目の昇進がありこれはほぼ全員が昇進するものですが、その後はくすぶっていたのではないでしょうか。


その2:もし三社目の人材紹介企業に残っていたら…

最終年収はここで700万まで持って行けてました。当時33歳ですので悪くはないペースです。


人材紹介企業あるあるとして、営業のインセンティブが非常に高く、20代でも仕事のできる人は2000万、3000万まで稼いでいました。その一方裏方事務系の仕事(自分含む)の給与はそこまで高くなく、且つ親会社が日系であったためあまり事務方の給料を親会社側よりも極端に高くすることを良しとはしていなかったため、続けていたとしても現時点で800万が関の山かなと思います。


無形商材で且つ非常に経営に関する変数が少ない業態ですので、所謂事務方のキャリアをここでこれ以上長く積んでもなかなか年収を伸ばすことは難しかったのではないでしょうか。


会社の業績は空前の売り手市場ということで非常に良いようではありますが。


その3:もし四社目の某有名外資メーカーに残っていたら

よく人にどうしてこの会社をやめたのかは聞かれます。そのくらい有名なメーカーですし、ビジネスとしても日本で大成功している企業です。企業ブランドも強く転職時も700万→830万と破格のアップをしていただきました。


ただ私が退職した当時ではあまりにも売れすぎてシェアを取りきってしまっており、これ以上の成長が難しい状況でした。今もこの会社に残る方に聞くと直近では全社員昇給なし、ボーナスもほぼなしと聞いています。そうなると自分がもし残っていたとしてもせいぜい880万程度が限界では、と感じています。


むしろ昇給やボーナスがないのであれば減っている位かもしれません。


キャリア形成の面だと、今までお会いしたこともないような優秀な方々に囲まれ、且つ無形商材が長かった自分に有形商材の難しさ(生産・在庫・流通等)の基礎を教えてくれた企業で、全てを学びきれたとは到底思っていません。続けていれば引き続きスキルの面では向上はあったと思いますが、今の企業ほどではないかと思います。


それぞれの企業で残った場合の年収上昇想定をまとめる、以下のような図になります。

 

転職せずに残った場合の想定年収

転職せずに残った場合の想定年収


ここまで書いてきてやはり感じるのは年収を左右する大きな要因というのは:


1.自分の実力とそれをお金に換算した際の市場価値の把握

2.会社の業績の状況と展望

3.業界平均年収


といったところに大別できるのではと思います。年収最大化する上ではどの要素も同等レベルで重要になってくるのではないでしょうか。自分の実力をどれだけ磨いてそのお蔭で会社の業績が伸びたとしても業界平均年収が低ければそこから数百万円上振れることは難しいですし(インセンティブが中心の職種などは除いてもよいかもしれませんが)、給与水準と自分の実力がどれだけ高くても会社の業績が悪ければ年収は上がりにくくなります。


これら3つの要素をよりクリアしやすくしていく上で重要なポイントとしては【業界横断可能な職種を経験する・スキルを身につける】こととなります。更に、相乗効果のある職種の掛け合わせを行えるとより人材としてのレア度が上げ、自身の市場価値向上に繋げて行く必要性も出てきます。


そうなると流れ的には次回は【業界の横断の仕方】についてですかね?


お楽しみいただけたようでしたらば幸いです。次回もよろしくおねがいします!


番外編:もし高卒一社目の教育関係の企業に残っていたら…

年収としては高卒としては一般的な240万程度でしたが、業界は先細り、業績も同様に先細りしてました。大卒の資格もない状態ですし、2002年から15年以上経ったとしても、450万も行っていなかったと思います。


当時の上司が30代前半、所謂組織のナンバー3で年収がどうやら400万強だったようですので、そのくらいまで行ければ御の字…と思いきやそもそもこの会社、2015年で閉業してしまっていたようです 笑


えぬ